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大辞林に対応
iPhone を使った On-line 辞書ビューワだけど、とりあえず大辞林もサポートできるようになった。これは同僚が国語辞典系も欲しいね。と言う事で対応する事にしたのだ。今後もさまざまなインターネットのリソースを活用できるようにしたいと思う。
歴史は繰り返す
誰も書かないようなので、先に書いておく。
今使っているような電子辞書はケータイ型ネット端末に取って代わられるよ。なんでか?それは拙が iPhone で作っているネットワーク対応型の電子辞書の台頭に拠るわけだ。
日本語ワープロってのがかつてあった。エプソンとかキヤノンとかが作っていた。そうそう、シャープも作っていたな書院とかいうやつ。その残党がシャープのケータイのモバイル書院とか作ってる(いた)みたい。
それらはPCの普及で徐々に姿を消していった。で、やがて絶滅危惧種になって、最後にニホンオオカミみたいに完全に姿を消した。
(オオカミと同様にまだひっそりとどっかに生きているかもしれないけど、人前には姿を現さないよね。)
作った自分が言うのも、なんだけど iPhone の電子辞書がすごい便利なわけですよ。テキストのコンテンツだから、軽いしネットワーク越しにアクセスしているから、辞書のメンテナンスはいらないし、データをローカルに保持する必要がないから、クライアントプログラムも軽くなる。
ユースケースを考えてみる。文書は何で読むかというと、iPhone それ自身でニューヨークタイムズとかブルームバーグを読むわけですよ。それはこれらのリーダーが無料で手に入るからね。
いまのところ、iPhone ではコピペが出来ないので、わからない単語との辞書連携が出来ないけど、早晩これは解決するみたい。アップルもそのつもり。こうなるとリーダと辞書が一体化するわけだ。機械翻訳より、わからない単語の意味を踏まえた上で、読んだほうが意味が伝わると思う。
最大の欠点はネットワークにつなげないと、辞書が使えないってこと。
でも、これはユビキタスってことで、かなり解消されるんじゃないかな?
そんな妄想を抱きながら、日々の開発を進めています。
Unix vs VMS
現在、PCで主流になっている OS は大きく分けると、
1.Windows
2.Linux
3.MacOS
って感じである。
VMSと言う OS をご存知だろうか?これは DEC(Digital Equipment Corp.)で開発されたミニコン用のOS である。これが開発されたころはまだ、PCが世の中になくて、メインフレームが隆盛を極めていた。
WindowsはNTまでは単なる DOS のGUIラッパーだった。NTから近代的なOSになってきた。このNTのチーフアーキテクトがデビットカトラーである。彼は先に述べた VMS の開発者の一人である。ある意味、WindowsはVMSの子孫であると言えるかもしれない。
Unix は説明するまでもない AT&T のベル研で開発された OS である。
この2つのOSはそれぞれが別の系譜で開発されたものであるが、今に至っても市場を賑わしている。そう、それぞれが携帯電話のOSになっているのである。(WindowsMobileはNTの子孫であるのが前提。)
で、Symbianはどうしよう?
これはまったく違う系譜なんだよね。上記のOSが降りてきたOSとしたら、こっちは揚がってきたOSだ。携帯電話用に特化したOSだから、強そうなんだけど先輩のOSはそれなりに揉まれた来たわけだから、けっこうタフなんだよね。