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新MacBook と Refill の文化

 「Refill」 なる言葉を知ったのは Filofax のシステム手帳を知った時から。
 これはけっこう使われる言葉で、海外出張に行ったときに UK 留学経験のある同僚が、彼の母親に塩と胡椒のテーブルトップのコンテナのセットを買うときにも、「Refill は日本で買うから、いいや。」と言ったことも思い出す。そう胡椒瓶の中身の胡椒も Refill だし、ホチキスの玉も Refill だ。
 新MacBook はアルミの削り出しだ。メカものの設計や開発をやっている現場なら、「削り」と呼んだりもする。IT関係者はあまり意識しないだろうが、この「削り」は実はとんでもないことなのだ。何かメカものの試作品を作るときは、アルミ板を組み合わせたり、ダイキャストにしたりする。もっと大量に生産するときは、型を作って樹脂のインジェクション成型やこれまた金型を作ってのプレスになるのだ。
 削りの試作品が納品されると、「うぁー、削りだよ!!いくらかかってんだぁ~!これ?」と言う声がどこからともなく、現場のエンジニアから聞こえたものだった。
 で、新MacBook や Pro にはこの「削り」が使われている。こういう背景を知っているものにはあり得ないことなのだ。ましてや、小生はこの削りを行うための CNC も自作したことがあるので、「削り」の大変さは身にしみて知っている。それを量産品に使い始めたわけだ。すごいショックなのだ。今でも…。
 話を Refill に戻そう。
 Refill の対語は Container だと思う。中身を保持したり、運んだりするものだ。リモアのスーツケースなんてその典型だ。新MacBookとの共通点は両方ともアルミニウムだと言うことだ。アルミは軽い金属だから Container に最適だ。でも、傷がつきやすい。でも、その傷は物理的には損傷かもしれないけど、心理的にはある種の勲章のようなものに昇華する。西洋にはそういう文化がある。Container はじっくり使って、その風合や個人の歴史を愛しみ楽しむ文化だ。傷がつけば、その傷の思いに耽るそんな文化だ。傷がついて、へっこんだリモアのスーツケースが Buggage Claim のコンベアの上を何周もしているとついそんなことを考えてしまうのものだ。
 新MacBook はこの Container を目指したのではないだろうか?Macは一時期そういうことをやっていた。ロジックボードの交換制度だ。液晶そのまま、HDDそのまま、キーボードそのまま Refill はロジックボードだ。再生率のアップは半端じゃない。でも、それだけではないアルミの筐体は使い込むことがかなり味が出る。何かの拍子に傷が付くこともあるだろう。デジタル化できないそういう思い出すらもこれからのコンピュータは記録するのかもしれない。

ClouDic

 現在、iPhone 用辞書ソフト・ClouDic は Version 1.1 がリリース中だ。ClouDic は WEB サービスの辞書を効率的に使う仕組みである。Version 2.0 ではエンジンの差し替えに加えて、新機能もいくつかサポートしている。技術的な大きなヤマは越したので、後は細かな調整とブラッシュアップを行っていく。ClouDic の技術的なページも開く予定だ。