Monthly Archives: May 2016

書評:教科書に載っていない!戦前の日本

 戦前の風俗・文化・出来事がまとまっている本。こういうのは断片的にネットとかで情報を見るけど、一冊にまとまっているのがみやすい。話のネタに覚えておくと良いかも知れない。でも、現在が2016/5月なのにあとがきが書かれたのが、2017/1月ってのはどうよ。

書評:禅とオートバイ修理技術

 何かの拍子でこの本を知ったので、繙いてみた。まぁ、オートバイのトラブル(と言うのは一種の例え)には表層には現れない色々な問題を孕んでいますよ。と言う感じのお話。この本の中に盛んに「古典派」「ロマン派」ってのが出てくるけど、それぞれ「理系」「文系」って置換えると日本人には腑落ちかな?って感じ。でも、理経のオレにはあまり楽しめなかったな。

書評:遺跡の声

 太陽風交点シリーズ。結晶生命体:トリニティとの出会いとその活躍を描く短編集。短編構成なので空き時間に読めるのが便利だし分かりやすい文体、構成なので非常に読みやすい。

書評:メナムの残照(上・下)

 GWは特に大きな予定は入れていない。本を読んだり、プログラムを書こうと決めていた。そこでちょっと長めの本を読む事にした。
 今年の三月にタイに出張で行く事が出来た。東南アジアはTransitのマレーシアと大学院の時にTAの活動のために赴いたブルネイ位しか経験がない。タイに行ってみてもう少し早くにこの国に来るべきだったなが感想だった。正直なところ東南アジアから学ぶべきものは何もないと考えていた。学ぶべきものがないどころか、目から鱗が落ちまくりであった。友達も出来たし、楽しい思い出も沢山出来た。もう少し色々と知りたくなり、この本に出会ったと言うわけだ。
 この本は日本で言う所の「君の名は」のポジションとほぼ同じだ。「ラブロマンス」、「○○がいなくなる。」そんな修飾語で紹介される。執筆したのはタイを代表する女流作家であるトムヤンティ。やっぱり女性目線だとこういうのが理想なんだろうなと言うのが正直な感想だ。それは置いておくとして自分が違和感を感じた所をいくつか書いておく。

 1. 小堀さんがあまりにも軟弱
 いくらご母堂がお花のお師匠様とは言え、あまりにも軟弱過ぎる。まぁ生け花のスキルは女子のハートをわしづかみにするのは間違いないけど、帝国海軍将校でこれはないだろ?でも、冒頭では泥棒への見せしめでガソリン飲ませたり、部下への制裁としてバナナの鬼食いを強要したりしている。(なんのこっちゃ?)

 2. 相手に日本式の名前を(勝手に)付ける
 これって外地で働く人にとっては割と普通の事なんだろうか?確かに望郷の念に駆られるとそうなるかもしれない。自分は韓国人や中国人が西洋式の名前を付けているのも「?」と感じてしまうので、上記の軟弱でフェミニストの小堀さんがアンをいきなり日出子って呼び始めた時は「???」と「?」が三つくらい点いてしまった。ツンデレ女子にこんなことしたら、リアルに炎上するだろ?って感じ。これは戦争当時を生き抜いた文学士のおばさんに訊く事にしよう。

 まぁ、当時のアジアでは日本はブイブイだったから、やろうと思えば陵辱の限りを尽くせるわけだけど、劇中ではそれをしないで社会的地位が最強(=将校)のフェミニストが発展途上国の女性に敬意を持って接したのが琴線に触れたのだろうと思う。

 日本の当時の東南アジアへの足跡を理解していると楽しめるし、ハーレクィーンの様なハッピーエンドにならないのもタイが置かれた立場を物語っている。