Daily Archives: 2017/02/02

レコモンは少し先になりそう(濹西奇譚)

 Abarth 124 Spiderを乗るようになって、3ヶ月が過ぎた。クルマにもだいぶ馴れてきて、良い感じに走れるようになってきた。で、ちょっとチューニングしたくなる。そうなると「レコードモンツァ」通称:レコモンが筆頭になるだろう。でも、イイお値段、160,000円だ。これは高い。なので、これはちょっとペンディングにして自分自身をチューニングすることにした。最近は一つの道具を長く使おう(つまり修理して使っていく)と言う考え方に至った。靴とか鞄とかの体に触れ合うものを長く使うのを前提に少し高めでも許容している。その(AbarthのWeb)中である一つの靴が目に留まった。調べるとソールは交換が効くようなので、長く使えそうだ。Made in Japanだしデザインも個性的だ。で、これを買う事を決意する。場所を確認すると南千住だ。実家からは隅田川沿いを遡れば歩いていけなくも無い。面白いのは自分自身は白鬚橋から上流側に徒歩で行った記憶がない事だ。その途中に川沿いに航空高専が見えた。なんか随分と遠いイメージがあったけど、これなら自転車で通学出来たなと実感した。南千住の辺りは「明日のジョー」のイメージがあったけど高層マンションが整備されてきて、かなりモダンなかんじになっている。そう言えばインテル時代に筑波に通っていた若い同僚たちはこの辺りに住んでいるのもけっこういたと記憶が蘇った。Negoroni自体はブランドで実体はこの辺りに古くからあった靴工房だ。実際、モダンな工房団地の様相だが町工場で探すのは苦労する。こういういい仕事をしてきた町工場がブランドを持つのはいいことだと思う。Made in Japanの生き残りの方法の一つだと思うし、イタリアとかドイツではこういう工場や工房をいくつもみたことがある。1Fが工場で靴のソールを貼付けるのだろうか?溶剤の匂いが充満している。リアルな現場で働いた経験のあるWebマスターには懐かしい匂いだし、そんなに気にならない。2Fの事務所兼展示室に案内され、色々と靴を見せてもらい説明を受ける。ちょっと目移りしそうだ。長い距離を歩いてきたので、足のふやけ具合はイイだろう。26, 26.5を試着したが、26だと幅が足りないようだし、26.5だとつま先が余る。このことを相談すると、「2ヶ月ほどかかるけど、26のサイズで26.5の幅にできますよ。」と言う事なので、お願いする事にした。出来上がりが楽しみだ。その後に他の店員さんと少し談笑して、店を後にした。
 その後に秋葉原に行くわけだけど、南千住は日比谷線、JR、TXがある。日比谷線なら直通で六本木にアクセス出来る。ここにゲストハウスが多いのもうなずける。
 途中の上野で降りて、更にスニーカー探訪。今回は復活した「鬼塚タイガー」を購入。こちらは普段履きとしよう。まだ、日が高いのでそのままその靴を履いて秋葉原へ行く。木曜日は微妙な日でaitendoがお休みだった。当初の部品のみを購入して、秋葉原を後にした。
 その後は渋谷にいき、服を見て回る。20台の頃の体型を維持しているので、大抵のものは着れるが、いまいち琴線に触れるのが無い。ファッションにとっては中途半端な季節だからだろうか?

 久々にたくさん歩いた。自由な時間も今月いっぱいだ。楽しもう。学ぼう。

書評:未来の二つの顔

 J.P.ホーガンの小説はけっこう読んでいる。「星を継ぐもの」の最終話は翻訳されていなかったのでペーパーバックを買って読んだくらいだ。その中でこの本はノーマークだったが、IoT(の概念と呼べるもの)やドローン(これはそのものズバリ)が1983年の時点で記述されている。当時のSFにようやく時代が追いついた感じである。
 ストーリーはAIの完全な管理を目指す意味で、電源の遮断を試みると言うものである。この文脈は「AI vs 人類」の話の中で必ず言われる言葉であり、「AIの暴走を停めるには何をする?」の回答として「電源を切れば良い」がある。「電源を切る」つまりエネルギー源を断てば、どんな動作物でも必ず停止する。生命で言えば、「餓死」である。でもそんなに単純な話なのか?自分に置換えて考えてみれば答えは明白である。「座して死を待つ」と言うのはあり得ないのである。生存を最優先におくのが本能であり、生命としての振舞いである。エネルギーを確保するためにありとあらゆる手段を講じるだろう。どんな手を使ってもだ。
 もう少し、細かいプロットみてみよう。地球規模でAIに管理を任せる際に、AIの管理を完全なものにするために上記の「電源断は人間が行えるようにする」のが果たして可能なのかの実証実験をスペースコロニーで行った。最初のうちは、人間がコントロールをリードするもAIも迂回路の構築やドローンを駆使しての回路の増設を試みる。やがて「電源トラブル」の原因が「人間」であると認識したAIが取った行動は当然、人間の排除へと向かう。
 とここまではお決まりのプロットだ。最後の落とし所は若干のご都合主義だが、腑落ちする結末であり後味の悪い読後感も無い。

 AIの話の元ネタとして、知っておくと呑み屋での話題として使える。オススメである。