ケースの製作
- はじめに
ケースは市販品を使うのではなく、フレームから製作することにする。Web-MasterにはNeXT-Cubeの憧憬があるので、PCのカタチはこのCube型にこだわりたい。NeXTのドンガラをebayで探すのも手であるが、それでは面白くないし、今のマザボでは大きすぎる。そこでフレームを組んでみることにする。幸いアルミフレームの構築のノウハウはLfLの製作を通して、かなり蓄積している。大きさもLfLに合わせて、一辺を240mmとする。このフレームを12本組み合わせて、基本的な枠組みを作る。
- フレーム
フレームはミスミの圧し出し材を使う。0.5mm程度の精度で切り出してくれるし、ジョイントも充実しているのでおおまかな設計が出来れば後の加工精度を気にする事なく利用出来るので便利である。 - コントロール基板
元々が市販されているケースではないので、電源投入ボタンやPowerLEDなどがない(あるわけがない)。そこでその部分はケースに合わせて自作することになる。- 電源ボタン基板
電源の投入、リセットの為のボタンとPowerLED, HDD(SSD)LEDを搭載した最小限の基板を製作し実装する。特に今回はゼロ・スピンドルで全くの無音であるので、状態を示すための表示は重要である。
- 電源ジャック基板
フレームのみの構成であるので、パネル取り付けを前提とした電源ジャックをフレームに取り付けるための基板が必要になる。基板用電源ジャックを搭載してネジ止め出来るように工夫する。
- ADB変換基板
そもそも、このPCを作ろうと思うに至ったのがADB(Apple Desktop Bus)仕様のキーボードを入手出来た所からである。こちらを参考に製作した。往年のADBキーボードの特徴はキーボードに搭載された電源ボタンで、システムの電源を投入出来る所にある。これを実現すべく、配線の取り回しを行う。
- 電源ボタン基板
- SSDブラケット
後述するテレビチューナーカードのPT3の取り付けと共有出来るようにSSDのブラケットを製作する。ゼロ・スピンドルなのでモータによる振動が発生しないので、片持支持にする。
- PowerSupply基板
低消費電力のマザボなので、通常の別体型の電源ユニットではなくマザボ電源コネクタにプラグインするタイプの電源を利用する。
- 電源ケーブル
外部電源を利用するのが、SSDとLCDの5Vのみなのでケーブルを集約整理してすっきりさせる。
- その他
昨今では+5Vの給電はUSBのコネクタ経由で行われる事が多い。そこでPCの電源から直接USBコネクタに接続し、給電出来るようにしている。