車載アダプタの製作


はじめに
 オープンカー(Abarth 124 Spider)に360°カメラを載せたらどんな画(え)が撮れるのだろうか? 折角、両方とも手元にあるのだから挑戦する事にした。ここでは Theta Sで試しているが、最近では様々なアクションカムもリリースされているので、もちろんそれらも搭載可能である。

 ※本稿はAbarth 124 Spider に適用しているが、ロードスターNDも同形状のエアロボードなので本稿と同じ製作方法が適用できると考える。

 ※ここにあるのはあくまでも参考例やヒントとして利用していただきたい。一人でも多くの方が本稿にインスパイアされると幸甚である。

 ※取り付けの際には十分に事故・環境への影響をご配慮願いたい。本稿により生じたいかなる損害や障害もWebマスターは関知しないし、責任は負わないものとする。

大きい映像:横浜のシンボルランドマークタワー

大きい映像:ベイブリッジ下

取り付け場所
 オープンカーは屋根が無いのが前提なので、ほとんど取り付け場所がない。唯一、エアロボード辺りが取り付けられそうな場所だ。ここに取り付ける方法を考える。

取り付け方法
 ・クリップ式のカメラ固定台x
  最初に試したのがクリップ式のカメラ固定台だ。クリップに1/4インチネジが取り付けられていて、それなりに強力なバネ力でそのまま固定する。最初はこれで充分かと思ったが、エアロボードの形状が面一(ツライチ)ではなく、上部が厚くその下の部分が薄くなっている、材質は樹脂製で非常に滑りやすい。

 ・アルミフレームのネジ止め

  エアロボードはネジなどで車体に固定されているわけでは無く、フックで穴に固定されているだけになる。つまりあまり剛性は高くない。一言で言えばかなりグラツク可能性が高い。グラツク方向にある程度倒す方法考えた。また、アルミフレームの固定はネジを複数固定する事で剛性を高める。

治具の製作
 ・治具の材料

名称 メーカ名 参考価格 備考
アルミフレーム(ビーム:梁)
40x40x210
ミスミ ¥500〜 エアロボードへの固定
アルミフレーム
40x40x70 or 110 or 210
ミスミ ¥500〜 カメラ搭載支柱
アルミフレームエンドキャップ: ミスミ @¥100〜 穴付 20x20mm
アルミフレームエンドキャップ ミスミ @¥100〜 穴無 20x20mm
アルミフレームL字固定金具
(5mmx8mm)
ミスミ @¥100〜 10x10mm
ヘックスローブ
(3mmx8mm)x5本
セキチュー ¥300〜 エアロボードへの締結用
ワッシャ(3mm)x5ヶ セキチュー ¥300〜 ヘックスローブ付属
アルミフレーム先入れナット ミスミ @¥100〜 (3mmx8mm)x5本
5mm-1/4inch 変換アダプタ 大宮技研 ¥2,480 高い!
4-1 4-2 4-3 4-4
5-1 5-2 5-3 5-4

注)用途に応じて支柱は複数用意するか伸縮ポールを使う

 ・治具の製作

  1. エアロボードの取り外し

     エアロボードは車体に取り付けたままだと作業しにくいので外す。外す時は支えの側に竹の物差しの状のを差し込みテコの力で押し上げる。

  2. エアロボードの穴開け
     今回の製作は「可逆加工」つまり、いつでも元に戻せるのを目標にしたが、最初から頓挫してしまった。エアロボードはメッシュ構造になっているが、下部はメッシュになっていない。つまり、アルミフレームを取り付けるためには穴開けを行わないとならない。最初から「可逆加工」は出来なくなってしまった…。穴の場所と数、径は使うアルミフレームの長さを勘案する。今回は20x20x210mmのアルミフレームを用いた。穴は3mmをほぼ等間隔で5ヶとした。

  3. ナットの挿入
     溝にナットを挿入する。左右をキャップするので忘れずにナットを挿入する。

  4. エンドキャップの取り付け
     ナット挿入後、両端にエンドキャップを取り付けてナットが外れないようにする。
     

  5. ビーム(梁):アルミフレームの取り付け
     穴以外からは溝に挿入されたナットが見えないので非常に位置決めをしにくいが、左右に傾けつつ根気よく穴位置にナットを持ってくればそれほど時間をかけずに作業は完了する。

  6. 支柱の組立

     ビームに組み付けるカメラを固定するための支柱を組み立てる。キャップを付ける前にナットを挿入するのが原則だが、便利な後入れナットもある。これはフレームの溝に傾けて挿入する。これを使っている場合は組立順序を気にしなくてもすむので便利。コストと組み立てやすさを勘案して決める。必要であれば上に穴有キャップ、下に普通のキャップを取り付ける。

  7. 支柱の取り付け

     ビームと支柱の取り付けをL字固定金具により行う。支柱は下部をつき出し、車体本体の樹脂からも支えるようにする。

  8. 5mm-1/4inch 変換アダプタの取り付け

     支柱上部にアダプタを取り付ける。

  9. 雲台の取り付け

     アダプタを取り付け後、雲台を取り付けて完成。